香りノート

vol.9 ラヴェンダー

古代ローマ人も重用した清らかな花

2015.07.02

名称:ラヴェンダー(lavender)
原産地:地中海沿岸


ラテン語のlavare(洗う)という言葉に由来を持つこの花は、古代ローマ時代から身体の洗浄に用いられました。ラヴェンダー畑で洗濯物を干したり、入浴の水に浮かべたりと、さまざまな形で活用したようです。
香りには中枢神経の鎮静作用があり、イギリスやフランスの貴婦人たちはラヴェンダーの匂い袋を気つけ薬として身につけていたと言われています。また、17世紀の古くから、ラヴェンダーウォーターという香料としても使用され、それらがオーデコロンの先駆けといわれています。
日本では、北海道のラヴェンダー畑が有名です。これは涼しく乾燥した気候や、土壌がラヴェンダーの生産に適しているから。世界各地で生産されるラヴェンダーは、気候や土壌によって、精油の香りもその土地ごとの特徴があるそうです。


香りノートは香りにまつわるあれこれをご紹介する小さなコラム。
香りがみなさんの暮らしに彩りを添えられるように、そんな願いをこめてお届けします。

【参考文献】

香りの百科事典 丸善株式会社 2005年

*画像はイメージです。

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