香りノート

vol.10 ジャスミン

清楚な白い花が放つ、官能的な香り

2015.08.16

名称:そけい/ジャスミン(jasmin)
原産地:フランス、エジプト、インド、モロッコなど


甘くコクのある香りが特徴的なジャスミンの花。二千年以上昔から、人々はその豊かな香気に魅せられてきました。亜熱帯、温帯に生育し、200種類以上の品種があるといわれます。
日没後に開花し、夜半過ぎに満開に、そして明け方から早朝にかけて最も良い香りをはなつので、収穫も朝に行われるのだとか。1kgの香料を得るのに約600万個の花が必要なため、精油(アブソリュート)は大変高価なもの。香水の、フローラルノートの中心となる香りです。 香水やインセンス、そしてジャスミンティーなどの茶葉でも楽しまれる、その魅惑的な香り。夜のひとときをジャスミンの香りで鮮やかに彩るのも良いかもしれません。


香りノートは香りにまつわるあれこれをご紹介する小さなコラム。
香りがみなさんの暮らしに彩りを添えられるように、そんな願いをこめてお届けします。

【参考文献】

香りの百科事典 丸善株式会社 2005年

*画像はイメージです。

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