香りノート

vol.11 丁子

咲くことのない花の蕾からの香り

2015.09.18

名称:丁子(ちょうじ)/クローブ(clove)
原産地:インドネシア・マレーシアなど


小さな小さな花の蕾からは想像できない刺激的な香りを持つ丁子。料理のスパイスとしては"クローブ"という呼び名が有名ではないでしょうか。丁子は香料としてもポピュラーな原料のひとつです。蕾の時が最も香りが強いために、残念ながら花を咲かせる前に摘み取られてしまいます。
また、香料としての他、丁子油の主成分オイゲノールには鎮痛作用があるため、歯科医院での痛み止めにも使われているそうです。丁子の香りが歯医者さん独特のにおいに連想されてしまうのはこのためかもしれません。実際に丁子そのものを奥歯で噛むとぴりぴりと痺れるように感じます。
パンチの効いたスパイシーな香り。インセンスに深みを出す名脇役として、その存在感が際立つ香りです。


香りノートは香りにまつわるあれこれをご紹介する小さなコラム。
香りがみなさんの暮らしに彩りを添えられるように、そんな願いをこめてお届けします。

【参考文献】

日本の香り 平凡社 2005年

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