香りノート

UNIVERSE シリーズ <原始星>

2015.10.01

2015年インセンスシリーズ「UNIVERSE」にちなみ、
香りノートでも香りのテーマのご紹介をします。

第4回は原始星。
宇宙空間はまったくの真空ではなく、非常に薄いガスや塵(ちり)のような物質がただよっていて、それらが星の原料となります。宇宙の中でそのような物質が濃く集まっている部分を星雲または分子雲と呼びます。分子雲の中で特に密度が高い部分は、自らの重力で収縮を始めていきます。収縮したガスはさらに密度が上がってさらに周囲のガスを引きつけるようになり、やがて中心部に星の赤ちゃん、原始星が誕生します。
原始星はゆっくり収縮しながら徐々に中心部の温度が上がり、ある時点で星の中心部で水素の核融合が始まると、赤ちゃん星から一人前の星、主系列星になります。
分子雲の中から生まれる原子星ですが、時おり原始星フレアと呼ばれる巨大な爆発現象を起こしていることも分かってきました。赤ちゃん星が生まれる時の産声なのかもしれません。

UNIVERSEシリーズでは星雲に包まれて産声を上げた赤ちゃん星を、鈴蘭やヘリオトロープ、乳香でアレンジしたパウダリーな香りで表現しています。
▶306 BABY STAR

画像はオリオン座の領域にある馬頭星雲です。この様な星雲の中から星が生まれます。
画像クレジット: NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA)



監修:京都大学 大学院総合生存学館/宇宙総合学研究ユニット 准教授


磯部 洋明氏

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