香りノート

vol.13 カモミール

可憐な植物、カモミール

2016.09.14

名称:カモミール/カミツレ
産地:ヨーロッパ〜西アジア


リンゴの果実に似た甘い花の香りを、ギリシア語でカモ(大地)とメロン(リンゴ)と呼んだことがカモミールの名前の由来。葉には健胃や強壮効果などの薬効もあり、甘い香りが不安を癒し、夜の安眠へと誘ってくれるともいわれています。イギリス童話『ピーターラビットのおはなし』の中でも、ピーターにお母さんがカモミールティーを差し出すシーンがあるほどです。
カモミールはキク科の植物で、種類は大きくわけてふたつ。ひとつは、小さな可愛らしい花を、観賞用として楽しめるローマン・カモミール。香りは葉にも含まれており、除虫菊などと同じく、近くに生えている植物を健康にする働きがあるといわれています。ふたつめは、薬効が高いジャーマン・カモミール。カモミールティにつかわれるのは後者が主といわれています。
リスンのインセンスでは、柔らかく爽快なイメージの香りに使われています。ゆったりとした時間の流れを演出できる香りです。


香りノートは香りにまつわるあれこれをご紹介する小さなコラム。
香りがみなさんの暮らしに彩りを添えられるように、そんな願いをこめてお届けします。

【参考文献】

香りの百科事典 丸善株式会社 2005年

*画像はイメージです。

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