名称：白檀（びゃくだん）／サンダルウッド
原産地：インド、インドネシア・マレーシアなど

インセンスの原料で最もポピュラーなサンダルウッド。 「白檀（びゃくだん）」という和名は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
白檀は、熱帯多雨林で育つ常緑樹。一番の特徴は、常温で芳香を放つということ。生木の心材部に、甘やかで爽やかな香りを持っています。どこかしら懐かしい印象の香り。インセンスのほか、匂い袋や仏像彫刻、扇子などに使われ、その香りは古くから親しまれています。
しかしながら、どんな白檀もが芳香を持っているわけではありません。産地で言えば、インドはマイソール地方のものが最高品質。「老山白檀」と呼ばれ珍重されています。また、インセンスなどに使用できるまでの品質になるまでは数十年かかるといわれ、年々入手が厳しくなってきているのが現状です。


香りノートは香りにまつわるあれこれをご紹介する小さなコラム。
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【画像】白檀心材部の輪切り

【参考文献】日本の香り　平凡社　2005年