香りノート

vol.5 桂皮ほろ苦い甘さが香りにコクを添える桂皮

2015.02.05

名称:桂皮(けいひ)/シナモン
産地:中国南部・スリランカなど

洋菓子やチャイなどの香りづけや、ガラムマサラの基本の香辛料として欠かせないシナモン。
その独特な甘さと辛みが好きな人も多いのではないでしょうか。京銘菓・八つ橋の風味づけでもお馴染みです。味というよりは、持ち前の香りが私たちを魅了します。
中国産のシナ肉桂、日本産の肉桂、セイロン産の桂皮と3種類が代表的で、どれも香りや用途が違います。シナ肉桂、桂皮はクスノキ科の樹皮を剥いだもので、乾燥して細く巻かれています。香料の他、生薬としても古くから使われてきました。日本産の肉桂は「ニッキ」として親しまれています。シナ肉桂、桂皮が樹皮なのに対し、日本産肉桂は根から取った皮を使います。
香りづけの代表格であるシナモン。火を灯したインセンスから感じられる香りもまた一興です。


香りノートは香りにまつわるあれこれをご紹介する小さなコラム。
香りがみなさんの暮らしに彩りを添えられるように、そんな願いをこめてお届けします。

【参考文献】日本の香り 平凡社 2005年

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