香りノート
vol.14 ベルガモットフレッシュ且つ落ち着きのある香り
2016.09.28
名称:ベルガモット(bergamot)
原産地:イタリアなど諸説あり
アール・グレイティのフレーバーでお馴染みの果実、ベルガモット。その昔、中国官吏からイギリスの首相アール・グレイに贈られた中国紅茶のレシピがもととなり、ベルガモットの香りづけがされた紅茶が誕生したといわれています。
精油がもつ香りは、爽快でありながらも上品で古くから多くの香水に利用されてきました。"シプレ"という地中海東端の島をイメージして作られた香水には、地中海沿岸でとれる香料としてベルガモットも使われました。今でもその系統の香りをシプレ調と分類し、ベルガモットはシプレ調の香りを形づくる重要な香料のひとつとなっています。フレッシュでありながらも落ち着きのある香りが一役買っているのかもしれません。
香りノートは香りにまつわるあれこれをご紹介する小さなコラム。
香りがみなさんの暮らしに彩りを添えられるように、そんな願いをこめてお届けします。
【参考文献】
香りの百科事典 丸善株式会社 2005年
*画像はイメージです。