香りノート

vol.16 ペパーミント

くらしに寄り添うハーブの香り

2017.07.18

名称:ペパーミント(peppermint)
原産地:地中海沿岸


爽快で清涼感のある香りがもち味のペパーミント。夏のペパーミントは、たっぷりの氷でキンキンに冷やしたレモネードに浮かべて......。
地中海沿岸が原産のペパーミントは、ミズハッカ、スペアミントなどの自然交配種。料理のスパイスから医薬品にいたるまで、様々なシーンで人々の生活に寄り添ってきたペパーミントは、古くから構成成分の研究が進められ、その香りはこれまでの研究で、350を超える香気成分から構成されることが明らかになっています。
「ミント」の言葉の語源はギリシャ神話に登場する美しい乙女の名「ミントス」から。たいそう美しく、ハーデスという神に愛されたミントスは、その妻からの嫉妬を受け、魔法によって草に化身させられてしまいます。しかし、ミントスは草の姿になってもなお、その香りで人々を魅了したのだそうです。
ペパーミントの爽やかな香りは、リスンのインセンスにも、爽快で涼しげな印象を与えてくれます。心地よく、清涼感溢れるその香りは、蒸し暑い日本の夏の景色に、ひとときの涼をもたらしてくれることでしょう。


香りノートは香りにまつわるあれこれをご紹介する小さなコラム。
香りがみなさんの暮らしに彩りを添えられるように、そんな願いをこめてお届けします。

【参考文献】

香りの百科事典 丸善株式会社 2005年

*画像はイメージです。

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