香りノート
vol.23 カルダモン莢に包まれた清涼感
2023.07.27
名称:カルダモン(cardamom)
原産地: インド、スリランカ、グアテマラ
清涼感のある強い香りが特徴のスパイス、カルダモン。完熟状態ではなくまだ莢が緑色のうちに収穫して乾燥させたものが良質とされています。この莢を剥くと、黒褐色の種が入っており、アラブやインドでは、それを潰したり粉にしたりしたものをコーヒーやお菓子に利用しているそう。
現在インドを中心に栽培されていますが、およそ18世紀末までは栽培不可能とされ、南インドやスリランカで野生していたものを利用していました。それゆえ、サフラン、バニラに次いで高価なスパイスとされています。
そんなカルダモンは、リスンのインセンスに刺激的でありながらどこか上品な爽やかさをプラスしてくれます。
香りノートは香りにまつわるあれこれをご紹介する小さなコラム。
香りがみなさんの暮らしに彩りを添えられるように、そんな願いをこめてお届けします。
【参考文献】
香りの百科事典 丸善株式会社 2005年